弊社が採用しているコラーゲンペプチドの品質と安全性の管理について、弊社の製品開発責任者の井上から説明させていただきます。
(1)採用しているコラーゲンペプチドの原料と生育環境について
弊社のコラーゲンは、カナダの環境保全の進んだ地域で育ったタラ等の天然海水魚由来です。
コラーゲンの選定を行うにあたり、天然由来であることを絶対条件としました。
市場のコラーゲンはコストの面から殆どの場合アジアでの養殖魚由来のことが多いのですが、原料となる魚の病気などを防ぐために抗生剤、ワクチンを多用することが多く、またその基準や管理状況も不透明なことが多いことが現状です。
また、水質もアジアの発展途上国では環境汚染に関する規制が不十分であり、高濃度の汚染物質が未処置のまま排出されたり、不適切なごみ処理により水質のみならず土壌まで汚染されているということがままありました。
(市場のコラーゲンの見分け方としては、パッケージをご覧ください。養殖魚由来のコラーゲンはフィッシュコラーゲンとしか表記できませんが、天然由来は天然海水魚由来コラーゲンと表記されています)
そこで弊社のコラーゲンでは、天然かつ環境整備の整った海域で育った魚であることが重要であると考え、下記条件にあてはまる海域で生育されている天然魚としてカナダ産の天然タラ由来のコラーゲンを採用しています。
①大腸菌などの病原体対策として都市下水または農業下水廃棄物に対して、水の消毒(多くの場合、塩素またはオゾンを使用し、ろ過を使用)によって制御していること。
②重金属、化学物質などの有毒物質は、水生環境への投棄を防ぐことにより、最適に制御されていること。DDTとPCBといった郊外物質の製造と使用が禁止されており、特定の金属やその他の潜在的に有害な物質の投棄を防止するためのシステムが工業プロセスで必要になっており、また一部の毒性物質は、電気めっきでのシアン化物すすぎの置き換えなど、非毒性の代替物に置き換えられていること。
(2)コラーゲンペプチドを抽出する工程について
原料の天然タラを水揚げ後、コラーゲンペプチドの抽出とその後の安全性テストについて具体的に説明します。
1:洗浄
何層にもフィルター処理をかけて精製された川の水を用いて8時間洗浄を行います。(すすぎ→洗浄→すすぎ→洗浄→すすぎ→すすぎを徹底して行います)この洗浄により、臭いの元になる脂肪酸・不純物が取り除かれ、臭い・味が極めて少ないコラーゲンの製造が可能になります。
2:抽出
コラーゲンを抽出する製造工程にもこだわりました。その製造法としては、加水分解法、アルカリ法、酵素法の三種類があります。不純物の混ざらずにまた変性させることなく純粋なコラーゲンを抽出するためには加水分解法が最も優れています。弊社のコラーゲンは加水分解法で抽出しています。
3:安全性テスト・アレルギー検査
いくら生育環境、製造過程にこだわっていても、安全性テストの結果をみなければ安心はできません。
毎ロット毎に日本のゼラチン工業組合が定めた規格基準より遥かに厳しい検査を行っており、重金属を10ppm未満と厳格に管理した上で、個別管理項目としてナトリウム、水銀、亜鉛、銅、鉄、鉛、ヒ素、カドミウムを測定しております。
アレルギー物質に関しても厳格に検査しており、魚の主要アレルゲンであるパルブアルブミンを測定し、0.02ppm 以下という厳しい数字を得ています。
これらの工程を経て得られるコラーゲンは100Kg のタラ等の天然海水魚から 3Kg の皮を採取し、その3Kg の皮から 300g しか採取されません。
つまり100kgの魚よりわずか300gしかとれない大変貴重なコラーゲンです。