由来・抽出方法から見る理想的なコラーゲン

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コラーゲンは動物や魚から抽出され、サプリメントに加工されています。しかし、原料の由来や抽出方法によっては、吸収されにくかったり、有効成分が失われてしまいます。

身体に取り込まれやすく、また有効成分がきちんと活性化したコラーゲンとはどういったものなのかを説明します。

 

動物由来よりも魚由来の方が8倍吸収されやすい

動物由来の皮はバッグや財布などの革製品に多く使用されていることからお分かりの通り、とても強靭なものになります。こういった革製品に利用するにはメリットとなりますが、体内に吸収する際にはこれはデメリットとなります。

この図は焼津水産が発表しているデータですが、消化酵素による分解率は、魚は豚の8倍高いことがわかります。
別の記事で触れたとおり、コラーゲンの効果を得るには、Pro-Hypにまで分解する必要がありますから、なるべく消化されやすい魚由来のコラーゲンを選ぶべきと言えます。

魚由来でも鱗よりも皮由来が良い

魚由来の場合、コラーゲンを抽出するには鱗または皮のどちらかから抽出することになります。

鱗はご存じの通り、硬い性質で不純物が多く、塩酸による脱灰処理が必要となります。この処理を行う過程での塩酸が影響して生理活性を失ったコラーゲンになることがあると報告されており、また残留塩酸の体内への影響も危惧されることから、あまりおすすめすることはできません。

一方魚皮は古くから食用とされてきた歴史があり、とても安全な原料と言えます。
魚皮は鱗と比べてやわらかい物質ですから、塩酸を使った抽出以外の方法で抽出することができますが、この中でも最も安全なのが加水分解法となります。

魚皮由来かつ加水分解法で抽出されたコラーゲンが最もおすすめできる

加水分解法をおすすめしているのは、水とだけでコラーゲンを抽出できる、つまり薬物による変性や残留の心配がないからです。加水分解法以外の抽出方法として、アルカリ法、酵素法の2種類がありますが、いずれも薬品などを用いるため塩酸による抽出方法同様に変性や残留のリスクがあります。よって、加水分解法で抽出された魚皮由来コラーゲンが最も安全、かつ吸収されやすく変性の可能性も低いものと言えます。

まとめ

・動物由来よりも魚由来のコラーゲンの方が体内に吸収されやすい

・鱗よりも魚皮由来のコラーゲンの方が変性のリスクが少ない

・魚由来の加水分解法で抽出したコラーゲンがもっともおすすめできる

 

コラーゲンの原料会社の情報はあまり公開されておらず、製品によっては由来や抽出方法がわからないものも多くあると思います。それでも、体の中に入るものだからこそ品質を見極めて判断するべきではないでしょうか。

 

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