コラーゲンの内服と外用のどちらが効果的なのか

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肌への効果を狙い、ビタミンやコラーゲン、ヒアルロン酸などの成分が含まれた美容液やクリームなどの外服薬が多く販売されています。また、ビタミンやコラーゲンなどの成分が含まれたサプリメントも同じように発売されています。
直接肌に触れるものと飲んで吸収して内部から効かせるもののどちらがより効果が発揮されるのでしょうか。

 

外服による成分の摂取は難しい


皮膚の構造上、シワやたるみを改善するには、肌の真皮層にあるコラーゲンとエラスチンを増やすことが必要になります。
そのため、肌の表面からコラーゲンやエラスチンを届けることが出来ればシワやたるみの改善が期待できます。


皮膚にはもともとバリア機能が備わっており、大きな物質は表皮を通過することができません。具体的には分子量が500以下でないと表皮を通過することはできないとされています。加えて、脂溶性の物質でないと皮脂のバリアで弾かれてしまうため、脂溶性の物質という条件もあります。


一般的なコラーゲン、ヒアルロン酸の分子量は20万前後であるため、真皮に到達することができず外用しても効果を望むことはほとんどできません。


また、ビタミンCも多くの美容液などに有効成分として含まれています。ビタミンCの分子量は200程度のため表皮を通過することができるのですが、ビタミンCは水溶性であるためやはり真皮に到達することはできず、こちらも効果を望むことは出来ません。


内服でも効果がある事がわかってきた


では、内服の場合はどうでしょうか。
まずコラーゲンについてですが、長年コラーゲンは経口摂取しても体内でアミノ酸まで分解されてしまい、再びコラーゲンとして合成されるとは限らないため効果が無いと言われてきました。


しかし、近年の研究ではコラーゲンを摂取した場合アミノ酸まで分解されず、Pro-Hypとして吸収されることがわかりました。

Pro-Hypはアミノ酸とは異なる物質で、コラーゲン生成において非常に重要な物質になります。これが生成されることで、皮膚内で線維芽細胞の増殖を促進しコラーゲン、ヒアルロン酸が大量に増生されるため、経口摂取による効果があることが考えられます。

 

よって、十分な量のコラーゲンを摂取すれば、それはPro-Hypとして吸収され肌に影響を与えることが期待できます。

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